新潟工場で使用している水の硬度は、8mg/Lの超軟水なんです。
軟水の効果は様々ありますが、特に食品の品質、味わいを向上させる水であるということが分かってまいりました。餡はもちろん、もち米、うるち米の水漬けからすべてに軟水を使用しています。
軟水にて煮あげる小豆の風味は格別で小豆本来のもつ香り、旨みが出てくる上、もち米も水の浸透性が優れているために米本来の旨みが出てまいります。
硬水と比較いたしますと、はっきりと「こんなに違うのか」と思わせるほどの違いとなり驚きました。健康にも良い水ですのでお客様には喜んでいただけるものと考え、さらに品質を向上させる努力をいたしております。
ぜひ、素材のもつ本物のお味をご堪能ください。
なぜ、そんなに硬度が低いんでしょうか。
通常、雨は地球上に降った後に、いろんな地質層や岩石層の狭い隙間に浸み込んでいって、いろいろなミネラル成分(カルシウム、マグネシウムなど)を溶かし込みます。
水に味があるというのは、飲み水が純粋なH2O(エイチツーオー)ではなく、鉱物分などを溶かし込んでいるからなのです。
これらミネラル分が多いのを硬水、少ないのを軟水と分類しています(詳しくは軟らかい水と硬い水のページで説明していますので、そちらをご覧ください)。
当社があります魚沼市は日本有数の豪雪地帯です。使用しています水はその積もった雪が溶け出した雪解け水です。この雪解け水は雨水と違って、土に浸み込んでゆっくりと浸透していくよりも、そのまま一気に川に流れ出していくため、土中や腐食中のミネラル分を溶かし込む余裕がありません。そのため、ミネラル分の非常に少ない、超軟水になっていると考えられます。
超軟水だと何がいいんでしょう。
硬水で小豆を炊くと、皮が硬くなり、小豆の煮熱が阻害され、色合いが黒くなってしまいます。小豆を炊くのに適している水は硬度が50mg/L以下の軟水で、10mg/Lに近いほどより適しているといわれています。
超軟水で料理すると・・・ご飯はふっくら、味噌汁はマイルドに。お茶はまろやか、紅茶は本来の味に・・・水を使う様々な食品が美味しくなり日持ちもよくなります。また豆類も早く煮えるし、お湯も早く沸くのでとても経済的です。料理の腕が更に上がると同時にガス代等の節約にもなる素晴らしい水なのです。
軟水の言葉の語源
軟水ということばの語源は、「豆を煮ると軟らかく煮える水」からきているとされています。飲料にも適しておりますし、日本の風土にあったものなので日本料理に使う水としても優れています。煮炊物や日本茶に使ってもおいしいですし、おまけにお肌にもいいと言われています。赤ちゃんに飲ませるミルクにも最適です。